Bias Teeとはお茶との関係は全く無関係で、下図の通り回路がT型からこう呼ばれるようです。この回路は、DC電圧を無線機側とアンテナ側をコンデンサー切り離し同軸ケーブルに給電するものです。
図のようにHF帯での回路や、運用実績は沢山ありますので自作も簡単ですが、UV帯の経験がありませんので、コンデンサ値を求める実験から始めました。UV帯のプリアンプ等は、リレーでバイパスしているので、RF出力には影響しないようです。

伝送Lossを 22p,44p,1000p,2000p,0,01u,0.01u等で確認した結果、430Mでは22p、50M側では2000pがよさそうな事が判りました。
最終的には、2000pに22pを抱かせて補正することにしました。L値は22uH/68uHでは伝送Lossに差がなく、共振周波数(350MHz付近)も大きな差はありません。実際に形にするには、簡単な回路でも穴あけに手間がかかります。

薄いアルミのケースで組み立てましたが、430M帯ではアース系が弱く補強することに。銅板等手持ちが無かったので、DIY店で探してきました。薄い板厚のが欲しかったのですが、0.3mm以下は扱っていなく、頑張って加工することに。丁度リップクリームの直径が同軸コネクタの外皮側にピッタリでした。これで、50~430M帯まで0.5dB以下に抑えることが出来ました。ちなみに測定はNano VNAです。

一応、アンテナ直下側の分は完成しました(つもり)給電側との確認が終わり次第防水加工します。黒いスリーブ側がDC電圧取り出しコネクタです。

次は給電側を作ります。
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